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過酢酸製剤の化学的平衡と利用後の分解について

〇酢酸は動物自らが排出する最多の有機酸としても知られています(糞中最多の揮発性低級脂肪酸です)。

〇過酢酸製剤は、散布後も環境負荷が低い製剤です。

〇水で希釈した過酢酸製剤は病原微生物に接触すると微生物などのタンパク質と核酸を破壊しつつ、速やかに酸素と水、酢酸に分解します。

〇一般的に、PAA濃度とH2O2濃度とは比例し、PAA濃度と酢酸濃度とは反比例の関係があります。

 過酸化水素(H2O2)が6%を超えると「劇物」となります。

 

〇製品製剤の中でも図のような化学変化が少しずつ進んでいて、消毒主剤の過酢酸は徐々に減衰します。酸素も僅かに発生します。

 過酢酸の減衰を防ぐために安定剤が添加されていますが、製品原液の有効期限はこの安定剤の優劣にかかっています。

〇環境関連では次の規則があります。

 pH2以下の強酸とpH12.5以上の強アルカリは特別管理廃棄物として、使用事業者が管理者を置いて、保管・産業廃棄物として処理する。

 また、水質汚濁防止法の排水基準の許容限度は海域以外でpH5.8~8.6と規制されています。

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